ドリルねじやとがり先ねじの打込みには、通常電動ドライバーが使われ、単発打ちまたは連続打ちで作業が行われています。

1)電動ドライバーの備えるべき基本条件
(1)クラッチ機構付きのテクス用(ドリルねじ用)あるいは、ボード用(とがり先ねじ用)電動ドライバーであること。
(2)回転数がテクス用 1500~3000rpm、ボード用4000rpm以上であること。
(3)先端に深さ調整機構(ストッパー)がついていること。
(4)テクス用φ6㎜、ボード用φ5㎜が使用できるもの。(メーカーのカタログ値より)

 

2)電動ドライバー単発打ちで特に注意するべきこと

電動ドライバーの深さ調整機構(ストッパー)を使って締め過ぎに注意して下さい。ねじの締め過ぎは、頭とびやねじ破断、ねじ空転あるいは沈み過ぎなどの恐れがあります
□ 電動ドライバーの選び方
ねじの種類
下地材
適正ドライバ回転数
推奨ねじ締め機種
電動ドライバー
回転数
ドリルねじ
(切り刃先)
軽量形鋼
通常は、2500rpmが適正であるが厚板用では2000~1500rpmが適正です。
回転数が高速過ぎるとねじ先端が焼きつく場合がある。
マキタ
6801N
2500
日立
W8V
700~1700
ドライウォールねじ
(とがり先)
薄鋼板
木質材
通常は、4000rpmあるいはそれ以上が適正である。
マキタ
FS6100

6000

FS4100
4500
日立
W4SA2
6000
W5SA
4500

※ 回転と回転方向にインパクト(衝撃)力を付加する充電式インパクトドライバーをご使用の場合、ねじ部が固定に近い状態で頭部に強い回転と衝撃を与えますので過度の力が首下の最も細い谷部に集中し頭飛び(破断)を起こすリスクが増大致します。止むを得ずご使用の場合は、ねじの締め過ぎには十分ご注意下さい。
詳しくは、「ドリルねじの正しい使い方」をご参照ください。